【薄利多売に決別した町の酒販店】

2007年11月23日

 
 今日は私が配信しているメールマガジンを紹介しますね。
 私が仕事であらゆる業種・業態の会社をサポートしています。

 サポートは現場で行います。
 なぜなら、現場にはすべてがあるからです。

 会社の強み、弱み、社長の熱意や思いがすべて現場にあります。
 そういった生々しい現場の様子をメールマガジン さとうがゆく
 ご紹介しています。

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 じつは私が現場でお客さまと行っているコンサルティングのやり方を
 フォレスト出版さんと共同でCDとテキストにとりまとめました。
 事例満載の内容となっています。 近日中に発売します。
 お楽しみにね。
 
 では、メールマガジン さとうがゆく 201号が始まります!
 
 【薄利多売に決別した町の酒販店】

 2006年の4月のことです。
 吉房社長に出会いました。
 大阪茨木でお酒屋さんを経営しておられます。
 そのお店は、吉房酒店といいます。

 数年前までは、
 地域中心に3店舗のお店をもっておられました。

 近隣には30年以上前に建てられた公営団地が
 約2.000世帯あります。

 その公営団地がメインのお客さまでした。
 お電話があれば、配達して玄関までお届けするのが、
 吉房酒店の営業スタイルです。

 まさに、地域密着型。
 便利さや手軽さもあり、配達するとお酒と一緒に、
 米とかお酢などお酒以外のモノも一緒に売れていました。
 売り上げは順調に伸びていました。

 ところが、バブルがはじけて、平成不況がやってきました。
 また、規制緩和もあり、周辺地域には、お酒のディスカウント店が
 つぎつぎと進出してきました。
 おまけにコンビニまでが、お酒を販売するようになりました。

 3店舗あったお店の売り上げもどんどん下がっていきました。
 これから先、どうすればよいのか社長は迷いました。

 迷った末に、価格を下げてお客さまが流出していくのを
 くい止めようと努めました。
 
 それ以外にどんどん減っていく売り上げに対処する方法が
 見あたらなかったのです。
 
 安売り販売がいっきに加速しました。
 たとえば、大型ディスカウント店がチラシ広告を出すと、
 その商品価格よりも数十円下げた価格のチラシをつくって配る。
 というぐあいに。

 安売り競争を続けてきた結果、缶ビールの場合だと、
 ビール 1ケース お届けして、利益は百数十円という具合です。
 それでは、アルバイトの人件費にもなりませんね。

 利益がほとんどない。
 そんな状況にでありながらも安売り競争はつづきました。
 薄利多売(利益を少なくして、品物をたくさん売ること)です。
 
 利益が激減していきました。
 その結果、店舗も1つ閉めることになりました。

 この先、価格競争で町のお酒屋さんがディスカウント店と争って
 勝てるのでしょうか?

 勝てるワケがありません。
 安売りは、資本力のある方が断然有利な経営のやり方だからです。
 
 また、「価格が安い」ことで集まってくるお客さまは、
 価格に魅力を感じているのであって、
 吉房酒店に魅力を感じているのではありません。
 薄利多売を経験して十分に分かりました。

 安売り競争からの脱却。
 どのようにすれば、いいのでしょう?
 
 吉房社長は、薄利多売から決別するために、
 ある決意をしました。

 つづく・・・

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Posted by no1_happy at 08:51