がんばれ対馬!
2010年06月21日
カテゴリー:ランチェスター戦略 No.1戦略
対馬へ行って来ました。
長崎県対馬市は、人口34.000人の島で、
福岡から120km 韓国から50kmほどの
位置にあります。
対馬は、南北に82kmあります。
ビックリマークのようなカタチをした島です。
江戸時代の鎖国の中、国際貿易を認められていたことはあまり知られていません。
リアス式海岸で真珠の養殖などが盛んです。
また朝夕の寒暖の差が大きいことから
おいしい椎茸が獲れることでも有名です。
対馬はランチェスター戦略の聖地でもあります。
元禄12年に長崎県の対馬(つしま)で、8万頭もの猪を全滅させた
陶山訥庵(すやま・とつあん)先生の取り組みがおもしろい。
低い石垣を万里の長城のようにつくり猪の群を分断させました。
この取り組みは地域戦略を研究する上でとても参考になります。
この20年で対馬の人口は12.000人減りました。
そうした中、多くの経営者の方は
「経済環境が悪く、不況です」といいます。
また、「本土から様々な企業の進出計画がでていて
どうしたものか・・」と
ある経営者の方は困っていました。
黒船襲来といったことかもしれません。
さらに、国内のように、高速道路1000円といった国の施策に対する
恩恵も対馬にはありません。
ところが、お隣の国、韓国からのレジャー観光客は
増えているといいます。
特に、磯釣りが人気とか。
その理由は、釣りのスポットぎりぎりまで道路が整っていることや、
駐車場にトイレが整備されているからです。
女性も安心してレジャーを楽しめるというのです。
数年前に講演のご依頼をいただき、
年に何度か訪問するようになりました。
海産物が新鮮で美味しく、歴史的な史跡がたくさんあります。
歩いているだけでワクワクしてきます。
まるでローマの町を歩いているような気分になります。
しかし、対馬の方々はこうした特有の資産があることを
「強み」だとは思っていません。
寅さんシリーズ
対馬でロケが行われたとき
撮影に使われた場所。
ここの醤油、コクがあり、美味しかった。対馬藩家老氏江家の跡地
跡地には対馬市庁。
資産の掘り起こし方やPRの方法などもまだまだ
模索している様子がうかがえます。
強みを引き出すには4つの方法から始めるといい。
・どんな島にしたいのか? (願望の明確化)
・現状の資産を棚卸しする。 (現状調査)
・お客さまに聴く。「対馬の何がいいの?」(お客様調査)
・他の地方にないモノを探す。 (ライバル調査)
不況を打破するまずはここから!
がんばれ対馬!
No.1戦略コンサルタント 佐藤元相
Posted by no1_happy at 18:46